新品のピカピカのスーツケースで初めて旅行に行ったときは、ちょっとうれしかったです。初めて使ったのはバンコク旅行ですが、ホテルに到着したら、すでに黒いゴムのあとみたいな汚れがついてちょっとがっかりしました。
またスーツケースの預かり証みたいな小さなステッカーを、空港のチェックインカウンターで本体に貼ってくれるのですが、これをはがすと表面にノリが残り、ここに少しずつほこりがついて黒くなっていきます。
旅行から帰って、その都度表面をきれいに掃除をするマメな人もいるかもしれませんが、私は無精者で、なおかつ見かけより機能重視という考えなので、あまり気にしていません。
で、何を言いたいかと言えば、スーツケースは自分自身が取り扱いに気を付けていても、家の中であちこちぶつかり、車に乗せるとき車にぶつかり、飛行機に乗ると、ベルトコンベアで運ばれ放り投げられ、スーツケース同士がこすれあい散々な目にあって手元に戻ってくるということです。
つまりどう考えても、数回の旅行で傷がつき、汚れが付いてしまうということです。そのことを前提にして表面加工について考えたほうが良いです。
さてスーツケースを買いに行くと、その表面の仕上がりは大きく二種類に分かれていることがすぐわかります。一つがピカピカツルツルの表面で、自分の顔が映るような美しさです。これを鏡面加工と呼びます。
もう一つが、細かい凸凹があって、手で触るとざらざらした感触のあるもの。これをエンボス加工と呼びます。エンボスというのは裏から模様を押し上げるという意味だそうで、押し上げられた部分が凸凹になっていきます。
でどちらを選ぶか?両者を比較すると以下のような違いがあります。
鏡面加工 | エンボス加工 |
---|---|
キラキラピカピカで美しい | 全体の色合いがくすんでいる |
手触りがなめらか | ざらざらしている |
ひっかき傷が目立つ | あまり目立たない |
ステッカー等がべったりくっつく | 割とはがしやすい |
というわけで、選択のポイントは、自身の旅行頻度が目安になると思います。頻度が高い人で、耐久性を重視する人はエンボス加工、頻度は少なくて、ともかく短期的にも美しいほうが良いと考える人は鏡面加工になると思います。
ちなみに私はエンボス加工を選択していますが、間違っていなかったと思っています。