空港での扱い方

 スーツケースは軽くて耐久性がある方がよいと思っていますが、その事を認識するために、実際にどのような場合に破損が起きるのか、また空港等でどのように機内に運搬されているのかを少し調べてみました。

 結果は、重いスーツケースであれば、当然キャスター部分の破損が多くなります。空港内の平坦な場所では簡単に転がるスーツケースも、自宅から最寄り駅まで行く路上は舗装道路であってもわずかに凸凹していますから、この上下動による振動で破損の確率が高まります。

 それを避けるにはキャスター部分が堅牢であることはもちろんですが、それと共に本体はもちろん、中身の重さも減らす必要があるということです。

 また本体の擦り傷はやむを得ないとして、ヒビとかが入るのは困ります。たしかダイハードという映画だったと思いますが、空港内のスーツケース運搬状況が描かれていました。それによれば、長いスロープを勢いよく落下し、下の方にあるスーツケースにどすんとぶつかるなんてのは当たり前のようです。

 一方日本の航空会社がどのようにスーツケースを扱っているかという「JALの参考資料」がありました。これを見ると、国内の移動なら、破損についてあまり神経質になる必要はないように思います。

 一方コンテナで運搬していると思いますが、その中でどのように積まれているか(水平なのか垂直なのか何段ぐらいなのか)を知りたいと思って検索してみたらいくつか画像がありました。

 コンテナの大きさを見てみればわかりますが、要するに荷物の大きさがバラバラなので、結局縦になったり横になったりで5~6段に重ねられるようです。

 という事は、一番下のスーツケースの上には、20kgぐらいのスーツケースが最悪4~5個ぐらい乗っているという事になり、その重さは100kgぐらいになりそうです。その重さがかかった状態で離陸はともかく、着陸時にドスンと車輪が着地するわけで、その時の衝撃力もかなり大きそうです。

 日本の航空会社なら堅牢そうにみえるスーツケースは下へ、ソフトタイプやスポーツバッグみたいなものは上に方に積むぐらいの配慮は多少あるのかなと思いますが、そんなことまで配慮しない空港は海外には多数あると思います。

 なおビジネスクラス等、優先搭乗タグのついたスーツケースは心情的に多少扱いが優しくなるのかなとも思えます。であるなら、常にこのクラスを利用できる人は、空港側の取り扱いを信じてソフトケースでも良いかなと思えます。