使いやすい大きさ

 スーツケースを販売している店に行くと、旅行期間によって大きさが分かれていることが多いです。しかし実際に、長期の旅行だから大きなものが必要だと思って購入すると、その取扱いに苦労して、旅先で体力を消耗するということになりかねません。

 というわけで、ここではまず旅行期間とは関係なく、一般的に扱いやすいスーツケースの大きさはどのくらいかということを考えてみます。先ず使いやすいスーツケースの大きさを考える条件は以下の通りです。

1 空港内を移動するとき、スムースに動かせる

 最近は取っ手が上に伸びるタイプが多いです。また車輪は2個若しくは4個ついています。空港内を移動する場合、斜めに持って引っ張るタイプは最近減っているように思います。

  4輪タイプで、それをそのまま取っ手を持って押していく人が多いです。この場合取っ手の高さが、ちょうど腕を曲げたときの高さになっていると動かしやすいです。

 また斜めに引っ張る場合は、取っ手が短いとスーツケース全体が起き上がり気味になり、移動中左右にぶれて安定しません。逆に長すぎる場合は、角度が水平近くになり、引っ張りやすくなりますが、周囲の人に迷惑を掛けます。

2 自分の車やタクシーに乗せるとき、座席やトランクルームに入れやすい

 私が今使っている中型のスーツケースは、車に乗せるときはトランクではなく助手席の足元に入れています。この方が、トランクに入れるより面倒が少ないと感じています。

 当然以前使っていた大きいものは助手席に入りませんので、トランクに入れることになります。この時本体が大きくて重いと、トランクの上に乗せるのにもかなり苦労します。助手席の足元なら簡単にのせることができます。

3 通勤電車に持ち込んだときの使い勝手

 空港まで電車を使う人もいると思います。大きいものは宅配で送っても良いのですが、余計なお金が必要です。また電車に乗ったとき、通勤時間帯に遭遇したりすると肩身の狭い思いをします。これは今使っている中型のスーツケースでもそう感じますので、ましてや大きなものは、周囲からの無言の圧力を感じるのではないでしょうか。

4 でこぼこのある段差を移動するとき等に、場所によっては数cm持ち上げても苦にならない

 重さも関係しますが、海外の道は日本のように歩道がなめらかとは限りません。スーツケースが大きくて取っ手の高さが高いと、ほんの1cm持ち上げるのにも結構努力を要します。

 以上をまとめると、大きいほうの上限は、格納した取っ手を含めた高さが75cmを越えないものが使いやすいと思います。ちなみにこのぐらいのスーツケースの容量は80L前後になります。このぐらいの大きさで、実際にお店では1週間前後の滞在として表示されていることが多いです。