全体が重すぎる場合

 新しくスーツケースを買う人は、現状では一応購入時に縦横高さの合計数値が158cm以内であることを確認すれば問題なさそうです。では実際の旅行で重さが重量制限の23kgを越えてしまっていたらどうなるか。この問題は、お土産を大量購入した帰国時に発生しやすいです。

 空港でのチェックイン(搭乗手続き)はカウンターに出向いて、パスポートを提出し航空券を受け取る事が主になります。この時、持参した機内に預けるスーツケース等の荷物は、カウンターの横に設置してあるベルトコンベアの上に乗せることになります。

 すると、瞬時にその重量の測定が行われ、カウンターの一角にその数値が表示されます。これは乗客側にちゃんと見えるようになっています。この数値が23kgを越えていたらどうなるか、というのがこのページのテーマです。もちろん大きさは158cm以内という前提条件はクリアしている場合です。

 たぶんですが、係員さんは、日本の空港なら申し訳なさそうに、「重量オーバーです」と言うと思います。

 ハワイだと、人によると思いますが、明るく元気に笑いながら「重量オーバーだね~」という人と、ちょっと面倒そうに「重量オーバーです」とあっさり告げる人がいます。(私はハワイで前者の経験ありです)バンコクだと事務的に言われるかと思いますが、経験はありません。

 「重量オーバーです」と告げられたら、旅行客の取るべき道は三つぐらいしかありません。

1 超過料金を支払う(よく知りませんが結構高いです)

2 スーツケースが二つ以上あって、片方が軽かったら、そちらに詰め替える

3 手荷物に重たいものを詰め込む

 まあ他にも、新たにバッグを買う等の方法はあるのかもしれませんが、だいたいこの三つに分けられると思います。

 ただ2、3の詰め替えを行う場合、空港の片隅でスーツケースを開けて、公衆の面前で詰め替えを行うことになります。私も一度やりましたが、外から丸見えですからあまり気持ちはよくありません。

 ちなみに成田空港で、海外の旅行客が空港の係員と、この重量制限でもめている現場を見たことがあります。

 「このぐらいならいいじゃないか」と強硬に主張している強引なアジア系の客でしたが、相手になっていた係りのお姉さんは、笑みを絶やさず、一歩も妥協しませんでしたので、最後は乗客側が折れたようです。つまり重さについては、かなり厳しいと思って間違いないということです。