大きさがオーバーしたら

 スーツケースの大きさですが、航空会社が縦横高さの合計を158cm以内と決めた頃、それ以前に大きめのスーツケースを購入してしまった人が少なからずいたと思います。

 実は私の場合、家族でハワイに行くときは2週間程度の中期滞在が多かったため、一番最初に使ったスーツケースはかなり大きなものでした。昔は重量制限も今ほど厳しくなかったので、その大きなスーツケースに目いっぱい荷物を詰め込んで、一番重かったときは38kgとなったことを今でも覚えています。

 ちょうどハワイからの帰国でお土産をたっぷり詰め込んだ時ですが、ともかくスーツケースを持ち上げるのに二人がかりでした。しかし度重なる利用で、そのスーツケースは重かったせいもあり取っ手が破損。もともとスーツケース自体もかなり重いものだったので、それを機に買い替えました。

 最初に買い替えたものは、いわゆる大型日用雑貨店で「安い!」と思って飛びついたもので、値段が7000円位。この大きさですが縦横高さの合計が、自宅で巻き尺を使って測ると、どう測っても160cmをわずかに越えています。

 見かけは水色でいかにも格好良かったです。でこれを使ってハワイに行き始めたのですが、そうこうするうちに航空会社側で大きさと重量制限が始まりました。

 当然ながら重量については、空港のチェックインカウンターの横にスーツケースを置いたとき自動で測定されますので、オーバーした場合はすぐに分かってしまいます。

 一方、大きさについては、空港のチェックインカウンターで、いちいちメジャーを取り出して測定している係員は皆無です。つまりこの大きさについては、あくまで目安に近いもので、規則を決めた以前に少し大きめのものを購入した人もいるでしょうから、航空会社側も強気になれないのではと想像しています。

 というわけで、実際に私がこのスーツケースを使って空港でチェックイン手続きをしたとき、「これは大きすぎます」と言われたことは今まで一度もありません。しかしだからと言って、これから買う人があえてその規則を無視して、160cm以上の物を買うのはやはり問題だと思われます。

 最近はメーカー側も気を使って、それぞれのスーツケースの大きさがきちんと表示されていることが多いです。見かけは大きく見えるものであっても、説明書にはちゃんと157cmと書かれています。